
余裕を持って走りたい草津までの道
都市圏からアクセス状況のよい温泉地の一つに草津があります。
草津は群馬県北西部にある温泉街で、すぐとなりには長野県境があります。
埼玉県からアクセスする場合には関越自動車道から群馬方面に向かって渋川伊香保I.C.で一旦降車、そこから一般道を使って榛名山を越えて西を目指します。
上信越自動車道を使う方法もあり、その場合には富岡市を経由して鬼神ハイウェイを目指すというルートもあります。
日本一周ツーリングの途中なら長野~新潟方面から訪問することもでき、草津町よりやや北側に位置している渋峠というところが絶景ポイントとしておすすめです。
渋峠とは草津町から長野県に入るまでの道のことで、抜ければすぐそこに志賀高原が見えます。
正式には「志賀草津道路」という名称で呼ばれており、日本有数の山岳スカイラインとして本州を代表するツーリングコースです。
特に草津町から北西に向かったところにある白根山から志賀高原にかけてのルートの絶景は何度通っても飽きない場所で、夏場のシーズンには多くのライダーとすれ違います。
なおこの道路は冬季にはかなりの積雪量となってしまうことから11月下旬~4月下旬まで通行止めとなってしまいます。
ただし開通直後の4月下旬からGWにかけては深い積雪の中道路部分のみを除雪する「雪の回廊」が見られる時期となっているため、草津方面に出かけるならそちらまで足を伸ばしてもらいたいです。
草津の無料温泉をマスターする
草津といえば日本一の湧泉量を誇る名実ともにナンバーワンの温泉街です。
名物は町の真ん中に作られている湯畑で、時間帯によってはおなじみの「草津よいとこ一度はおいで」という草津節に合わせて行う湯もみの風景が見られます。
湯もみとは、大きな板を持った数人の女性が湯畑を通るお湯をかき回すようにする動作のことを言うのですが、これは草津周辺で湧き出るお湯が非常に温度が高く、そのままでは入浴に適さないということで少しでもお湯の温度を下げるためにということでされている行事です。
草津温泉は温泉街で営業しているところ全てが源泉かけ流しという贅沢ぶりで、さらに無料で利用ができる共同浴場が19ヶ所も存在しています。
とはいえこの中で観光客向けに開放されているのは「地蔵の湯」「千代の湯」「白旗の湯」の3箇所のみとなっており、宿泊をせずに立ち寄った人ならこちらの中から選ぶようにするのが便利です。
3つのうち一番人気が「白旗の湯」という源頼朝が入浴したことがあるとされるお湯で、3つの温泉施設で最も規模が大きく使いやすい施設となっています。