タイヤチェックの目的とは
タイヤは唯一地面と接しているパーツですので、十分に注意して管理しなければなりません。
自動車は4本のタイヤで接していますので転倒することはありませんが、オートバイは2点しか接していません。
2輪、4輪問わず、タイヤの状態が悪いとスリップします。
4輪ではスリップしても即事故になることはありませんが、オートバイでタイヤがすべるのは即命に係わる重大な事項ですので、定期点検時のみではなく、毎回出発前に必ず確認しましょう。
タイヤチェックは日常点検で行うことになっており、日常点検は法律で定められた点検です。
ちょっと見る、ちょっと触ってみるだけでも状態はわかりますので、オートバイに乗る前には毎回やりましょう。
タイヤチェックの方法
タイヤをチェックする際の項目としては、車検では溝のみですが、ユーザー、ライダーとしては硬さもチェックしておくべきです。
まず溝ですが、タイヤにはスリップサインというものがあります。
このスリップサインが出てきているようならば、タイヤは交換しなければなりません。
車検に通らないだけでなく、危険です。
晴天時の乾いた路面ではまだましですが、雨天時に濡れた路面だと、雨水を処理することが難しくなり、転倒しやすい状態になっています。
スリップサインは、タイヤの溝の残りがおおむね1.6mmになると出てくるようになっています。
ここまでタイヤが減る前に、溝が残り2mm程度で交換してしまったほうが安全です。
自動車用品店では、溝を計る専用工具、デプスゲージというものが売っています。
1000円から2000円程度で購入できますが、普通に運転している方でしたらそれほど使う機会はありませんので、無理に購入しなくても良いでしょう。
簡易的な方法としては、溝にコインなどを入れてみて、その深さを測る、といった方法がメジャーです。
また、オートバイのタイヤは扁平しており、通常は端よりも中央の方が減りが早くなります。
中央部分の溝を基準に計るといいでしょう。
タイヤの硬さですが、これも経年劣化で徐々に硬くなっていきます。
硬くなったタイヤはグリップが悪くなり、転倒の危険があります。
どのくらいの期間で交換するべきかというのは保管状況や使用頻度によって変わるのでなんとも言えませんが、距離ではなく時間で区切った方がいいでしょう。
2回から3回車検を通したらタイヤは交換することをおすすめします。
また、タイヤの硬さを計るための、硬度計というものも販売されています。
しかしこれも個人で持つ必要があるか、といわれるとそれほど使うものではありませんので、ほしい方、余裕のある方は購入してみてはいかがでしょうか。