プラグコードメンテナンスの目的は?
エンジンを回すには、良い圧縮、良い混合気、良い点火という3要素が必要です。
このうち、良い点火をつかさどるのがプラグです。
プラグは消耗品として定期的に交換しなければなりません。
汚れたり先端が丸まり良い火花が出なくなるためです。
プラグは消耗品で定期的に交換するものということはよく知られていますが、プラグコードも消耗品であるということはご存じでしたか?
プラグコードは、プラグに火花を起こさせるために電気を流しているコードになります。
エンジンの熱に負けないように耐熱性があり、しっかりと電気を流すために絶縁性も保たれています。
オートバイの場合はエンジンルームで守られているわけではなく、むき出しになっていますので耐水性も必要です。
電気ケーブルは、長く使っていると空気中の水分と結合し酸化していきます。
酸化したケーブルは抵抗値が増え、電気の流れが悪くなります。
その結果、プラグに十分な電気が行かなくなり、良い点火が出来なくなります。
良い点火ができないと、パワーが感じられなくなったり燃費が落ちたりと良いことはありません。
なお、プラグコードは、メンテナンスはできない構造になっているため交換するのが一般的です。
プラグコードの交換方法
プラグコードの交換は、現在つながっているプラグコードを外して新たなプラグコードに付け替える、という工程で交換することができます。
一般の方でもできないことはありませんが、タンクを外したりケーブル裁きに苦労したりと中々骨の折れる作業になります。
オートバイによっては外すことが考えられていない構造になっているものもあり、その場合はかなりの手間がかかります。
シングルピストンのエンジンの場合は1本の交換で済みますが、4気筒となると4本交換しなければなりません。
自分で行う場合は、事前にサービスマニュアルを熟読して、どういった工程で行えばいいのか、どれくらいの時間がかかるのかを把握してから行いましょう。
ショップに依頼する場合は、工賃として2000円から4000円程度、プラグコード実費がかかります。
プラグコードは1本6000円程度ですが、NGKなどのサードパーティーの物の方が安くて性能が良い場合が多くあります。
有名なメーカーのプラグコードに交換してしまうことをおすすめします。
費用ですが、工賃とプラグコードの合計で、1本あたり1万円程度を考えておけば十分でしょう。
なおプラグ交換の頻度ですが、3年程度で交換を、と言われていますがもっと長く使っても問題ありません。
5年程度は余裕で持つ構造になっていますので、3回目の車検で交換、と考えておけば良いでしょう。