
大切なバイクに傷をつけないための乗車
バイクに乗る時に十分気をつけたいのが乗車姿勢です。
乗車姿勢は教習所でもまず最初に教わることですが、案外免許を取得してしばらくすると基本を忘れ自己流に走ってしまいがちです。
バイクの正しい乗車姿勢は乗っている時の体への負担を軽減するとともに運転の安全性を高める重要なものなので間違った姿勢が癖にならないうちに早めに矯正しておきたいところです。
バイクの乗車姿勢をきちんと維持するためには、まず正しい乗り方からマスターする必要があります。
初心者ライダーさんによくあるのが、乗車前に足をしっかり上げずにバイクにまたがろうとしてしまい、バイクの側面を蹴ってしまうという状態です。
バイクに乗る前にはまず車体ハンドルを持って支えながらその上にまたがる必要があるわけですが、このとき横着をして足を十分に上げないで乗ろうとすると大切なバイクの側面を蹴ってしまうことになります。
これはかっこ悪いというだけでなく、継続して行うことで大切なバイクの側面カウルを傷つけてしまいます。
また側面を蹴ってからまたがるとどうしてもバランスを崩してしまいがちになりますので、いらない立ちゴケの原因になります。
まずはバイク乗車前のまたがり方をしっかりマスターし、スマートに乗車姿勢をとれるようにしていきましょう。
上半身は楽に、下半身はしっかりしめつけて
バイクのライディングフォームは車種によって若干違いが出て来るものの、基本的には皆同じです。
つまり尾てい骨をしっかりバイクの中心に据え、背中を軽く弓なりにしながらハンドルに手を添えるというものです。
参考>>http://www.jmpsa.or.jp/joy/enjoy/riding/ridinglesson_01.html
大切なのは上半身には余計な力を入れないようにし、逆に下半身はしっかり車体をグリップするようにするということです。
初心者ライダーさんはどうしても運転に緊張をしてしまうのか肩に余計な力が入り、顎が突き出したような姿勢になってしまいがちです。
ですが正しいフォームでは反対に顎は引き気味で視線がしっかり前向きとなっています。
気持ち上目遣いで前方を見る姿勢になるということを意識し、肩や腕に力が入りすぎていないかを確認しましょう。
下半身は反対に意識して力を入れるようにし膝でバイクのボディをホールドし続けます。
いわゆるヤンキー乗りのようにガニ股でバイクの乗っている人もたまにみかけますが、両膝を開いた姿勢での乗車はバイク運転において重要な重心移動を妨げるものであり、危険度ばかりが高まって全くよいところはありません。
できるだけフューエルタンクに下半身を密着させるのが望ましいですが、身長があるライダーさんなどはシートに深めに腰掛けても大丈夫です。