認定中古車とはどんなもの?
バイクを中古で買いたい、でも中古は状態がちょっと気になる、そんなときにチェックしておきたいのが認定中古車の存在です。
これはその名前からも推測できるように、「品質が認定されている中古車」のことです。
具体的には、チェックを専門に行う第三者機関が点検を行ったうえで「問題ない」と品質を保証した中古車のことです。
バイクだけでなく、車にもこの制度が導入されています。
通常の中古車は、その中古車・バイクを扱っている店舗がメンテナンスし、状態を確認したうえで中古品として販売しています。
ですから、その中古車・バイクの品質を補償するのはその店舗のみ、ということになります。
そうなると、状態は本当に大丈夫?という不安も出てきます。
その店舗がしっかりとしたメンテナンス・修理の技術を持っているのか、利益のためにまともに状態をチェックせずに販売していないのか?といった不安材料があるからです。
それに対して、第三者によって点検が行われて品質が保証された認定中古車は、より客観的な視点で評価されている分、安心して購入できるわけです。
さらに認定中古車の中には独自の保証制度が導入されているものもあり、品質が保証されているうえに、万一保証期間中になにか問題が生じた場合には無料で修理・交換に応じてくれるなど充実したサポートを受けることができます。
このように、「中古車・バイクって大丈夫?」という不安を解消するためにさまざまなメリットを取り揃えているのが認定中古車なのです。
4大メーカーが実施しているが条件は異なる
中古車を購入する上で非常に魅力的な選択肢となる認定中古車ですが、注意点もあります。
4大メーカーがこの認定中古車の制度を導入しているものの、その基準がそれぞれ異なっているのです。
ですから、メーカーによって基準をクリアできる中古車とできない中古車に違いが出てくるほか、保証内容にも違いが出てくるのです。
例えばホンダでは、「Honda Dream優良認定中古車」と「Honda Dream認定中古車」というバイク用の2つの認定中古車制度が設けられています。
つまり同じメーカーでも、異なる条件・基準が設けられていることになります。
このホンダの認定中古車では、「優良認定中古車」の場合は国内扱いモデルのみで87項目の点検・整備が行われる一方で、「認定中古車」では国内外両方のモデルを対象としたうえで22項目の点検・整備が行われます。
「優良」がつくかどうかで、ずいぶんとチェックの内容に違いが出てくることになります。
ですから、認定中古車を選ぶ際にはメーカーごとの条件・内容をチェックしたうえで保証内容も含めて、どれだけメリットが得られるのかを判断することも重要になってきます。
通常の中古バイクと比較して価格が少々高めになる面もあるため、コストパフォーマンスも考慮したうえで評価していく視点も必要になりそうです。