
峠攻めをしたいならやはり日光
関東近県にあるライダーの聖地の一つが日光です。
日光といえばライダーならばすぐに「いろは坂」のことを思い浮かべるのではないかと思います。
いろは坂とは栃木県馬返から中禅寺湖までをつなぐ急な斜面とカーブが連続する峠道のことで、道路としては国道120号となっています。
特徴的なのが2つの坂が別の道が作られているということで、中禅寺湖から馬返に向かう下り斜面を「第一いろは坂」、反対に馬返から中禅寺湖に向かう上り斜面を「第二いろは坂」といいます。
いずれも一方通行となっていることから、関東を地元にする走り屋に走行しやすい場所として注目をされてしまったようです。
なぜいろは坂と呼ばれているかというと、2つの坂にあるカーブを合わせると全部で48ヶ所となり、それぞれの曲がり角にはいろは順のひらがなが割り振られているからです。
いろは坂が使用されるようになった歴史は非常に古く、最古の記録では奈良時代より開拓をされていたということがわかっています。
栃木県は海のない内陸県ですが、県面積はちょうど真ん中から半分ずつ東側に平地、西側に山地という構成になっています。
日光市は県内最大の都市宇都宮市から西に向かった山の中深くにあり、かつて修験者たちの修行の場として使用されていたことから周辺には険しい山々と歴史ある建物が多く存在しています。
奥日光にある名所を巡る
日光にツーリングに来たなら、奥日光方面にまで足を伸ばしてみるとまた違った景色に出会うことができます。
奥日光とは日光東照宮のある市街地からさらに奥に入った、群馬県に抜けるルートのことです。
日光観光は通常は日光市街地のみで終わる人が多いため、東北自動車道から日光方面に分岐した高速道路の日光宇都宮道路も日光I.C.の先清滝I.C.が終点となっています。
電車もJR日光線が東部日光までで終わりになっているので、中禅寺湖まで向かうには自動車やバイクに乗らないといけません。
そこでせっかく自由度の高いバイクで日光を訪れるなら、いろは坂から中禅寺湖の北東部湖岸を抜けて戦場ヶ原から金精峠へ向かうルートをとってみることがおすすめです。
奥日光は日光市中心とはまた違った素朴な自然環境が魅力の場所となっており、季節によりイベントも開催されています。
人工の手が入らないままの自然風景は古代の頃を感じさせてくれるほどの雄大さがあり、特に桜の季節には一面が桜色に変わる迫力のある桜並木の風景を眺めることができます。
いろは坂名物の紅葉と合わせ、ツーリングベストシーズンには一度は訪れてみたい絶景スポットと言えるでしょう。
なお冬期間には山岳地地帯からの積雪や雪崩の危険性があることから、毎年11月下旬頃から4月下旬まで通行止めとなっています。